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CPUマイニングでも収益性の高いコインは?穴場の仮想通貨を探る

GPU価格や電気代が高くなっている昨今、CPUマイニングで利益の上がりそうなものはないものでしょうか?いくつか有望そうなものを調べてみましたのでまとめておきます。

目次

マイニングとは

仮想通貨マイニングとは、ブロックチェーンネットワークのトランザクションを確認し、新たなブロックを生成するプロセスを指します。このプロセスは、特定のアルゴリズムに基づいて行われ、その結果としてマイナー(マイニングを行う者)に対して新たに生成された仮想通貨が報酬として与えられます。

ただし、全ての仮想通貨が同じマイニング方法を採用しているわけではありません。主なマイニング方法としては、Proof of Work (PoW) と Proof of Stake (PoS) が存在します。これらのアルゴリズムは、それぞれ異なるリソースを必要とします。PoWは高い計算能力を必要とし、通常は専用のハードウェア(GPUやASIC)が使用されます。一方、PoSは大量の通貨を保有しているだけで「ステーキング」によりマイニングに参加できます。

そのうち、本記事ではPoWアルゴリズムを採用している仮想通貨に焦点を当てます。CPUマイニングは、高価なGPUやASICを必要としないため、個人でも手軽に始められる魅力がありますが、CPUマイニングに適した収益性の高いコインは少ないと言わざるを得ません。。

CPUマイニング向きのコイン

そんな中でも、2023年現在比較的CPUマイニングに意味のある仮想通貨を、いくつかご紹介します。

定番:Monero (XMR)

Monero(モネロ、通貨記号:XMR)は、トランザクションの匿名性とプライバシーを最優先に設計された一種のデジタル通貨です。そのユニークな特徴の一つが、CPU(中央演算処理装置)でのマイニングに非常に適していることです。

Moneroは2014年に立ち上げられ、トランザクションの詳細を非公開にし、送金者、受取人、送金額を第三者から隠蔽することを重視しています。これはBitcoinのような他の主要な暗号通貨とは対照的で、Bitcoinではトランザクションの詳細がすべて公開され、ブロックチェーン上で追跡することが可能です。

Moneroのこのプライバシーの特性は、そのマイニングプロセスにも反映されています。Moneroは「RandomX」というアルゴリズムを採用しており、GPU(グラフィックス処理装置)やASIC(Application-Specific Integrated Circuit)よりも、CPUでのマイニングを有利にするよう設計されています。

一般的に、多くの暗号通貨のマイニングは、特別に設計された高速なハードウェア(GPUやASIC)を必要とします。それに対して、RandomXはCPUの一般的な演算能力とメモリパフォーマンスを活用するよう設計されています。これにより、一般のパーソナルコンピューターでも競争力のあるマイニングが可能となり、マイニングの分散化を促進しています。

また、Moneroのブロック報酬は動的であり、取引量により変動します。これにより、Moneroのマイニングは長期にわたって持続可能であると見られています。

要注目:VerusCoin (VRSC)

VerusCoin (VRSC) は、そのユニークなマイニングアルゴリズムと利便性の高さで知られるデジタル通貨です。VerusCoinは2018年に設立され、公平性と分散化を目指す暗号通貨として注目されてきました。このコインは特に、CPUマイニングに適しているとされています。

その理由の一つは、VerusCoinが「VerusHash」と呼ばれる、CPUに最適化された特別なハッシュ関数を導入しているからです。VerusHash 2.2という最新バージョンは、CPUでのマイニングを特に強化しており、GPUやASIC(Application-Specific Integrated Circuit)のような特化型ハードウェアに比べてCPUの性能を最大限に引き出します。

また、VerusCoinは「Proof of Power」(PoP)というユニークなコンセンサスアルゴリズムを採用しています。これはProof of Work (PoW)とProof of Stake (PoS)のハイブリッド形式で、マイニングとステーキングの両方がブロック生成とネットワークセキュリティに寄与します。

さらに、VerusCoinは量子コンピュータに対する耐性を持つため量子コンピュータが普及してもVerusCoinのネットワークが安全(価値が失われない)ことが保障されます。

good-crypto.com/quantum-resistance/

現在(2023年7月現在)はMoneroほどの価値がありませんが、今後の動向が期待できるコインです。

Raptoreum(RTM)

Raptoreum (RTM) は、CPUマイニングのパフォーマンスを強化し、ブロックチェーンの分散化を目指している仮想通貨です。

Raptoreumは2021年に設立され、その初期段階から一貫してCPUマイニングに特化したコインとして知られてきました。このコインではGhostRiderというアルゴリズムを使用しており、多くの異なるハッシュ関数を組み合わせることで、ASICやGPUに対してCPUを有利にすることを目指しています。

変わり種:Electroneum (ETN)

Electroneum (ETN) は、専用のモバイルアプリを通じスマートフォンを使ってマイニングできる仮想通貨です。実際にハッシュ計算を行っているわけではないのでシミュレーションですが、報酬は入手できます。Amazonなどの支払いに利用できるようです。

変わり種:Bytecoin (BCN)

Bytecoin (BCN) は高い匿名性と、CPUマイニングに適していることで知られる暗号通貨の一つです。2012年(!)に導入されたBytecoinは、匿名性とプライバシーを重視した最初の暗号通貨であり、そのテクノロジーは後のMoneroやZcashの設計にも影響を与えました。

最近は価値も下がり気味なので収益性は期待できませんが、
古参の匿名性を持つ暗号通貨として押さえておく価値はあると思います。

参考

https://verus.io/papers/VerusPoP.pdf

時代に追いつくMining Log
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この記事を書いた人

2014年より仮想通貨のマイニング/投資を続け、一部の通貨は日本円換算で10~100倍になったことも。
ソフトウェアエンジニアでもあるため、マイニングや仮想通貨そのものの技術に興味があります。

* Software engineer
* mining/investing in virtual currency since 2014 (participated in World Community Grid project)
* Interested in Mining and technology of crypto currency

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